仏像彫刻師の松本明慶さんは、100年に1人の天才と言われる大仏師。
松本明慶さんは人間国宝とも噂されているのですが、どうなのでしょうか?
今回は松本明慶さんの経歴などプロフィールについてまとめます。
また松本明慶さんの弟子や息子など家族についても紹介します。
それでは早速見ていきましょう。
松本明慶は人間国宝?
情熱大陸出演。
— 松本明慶佛像彫刻美術館 (@matsumotokoubou) October 15, 2023
松本明慶工房、親子三世代
これまで20体にものぼる大仏を手がけ、全国各地、数多くの寺院に仏像をおさめてきた大仏師松本明慶、明観、宗観が次に託されたのはあの徳川家康。
松本明慶工房親子三世代の情熱大陸。
10月22日(日)よる11時15分放送。#mbs #tbs #情熱大陸 pic.twitter.com/fywOOxkaTp
大仏師である松本明慶さんが人間国宝だと思われている人も少なくないようです。
しかし、松本明慶さんは非常に評価されている人物なのですが、現時点では人間国宝に認定されたという情報は見当たりませんでした。
日本で広く知られている松本明慶さん以外の有名な佛師には、向吉悠睦氏や藤田燿憶氏などがいます。
特に向吉悠睦氏は、松本明慶さんと同様に大仏師として高い評価を受けていますが、いずれの人物も人間国宝の称号を受けてはいないようです。
松本明慶のプロフィールと経歴
- 名前:松本明慶
- よみ:まつもと みょうけい
- 本名:松本勝明
- 生年月日:1945年6月23日
- 出身地;京都府京都市
1945年~1964年
松本明慶さんが17歳の頃、4歳下の弟が亡くなりました。
失意のもと松本明慶さんは木片を抱え、2年間で300体ものむしり彫りの仏像を作ったそうです。
1964年、19歳の松本明慶さんは、当時「慶派最後の大仏師」といわれた佛師野崎宗慶師の弟子となりました。
松本明慶さんはたった1年半の間に野崎宗慶師から多くを学び、その間に松本明慶さんは非凡な情熱と才能を示し、野崎宗慶師の教えを深く体得したそうです。
1979年~1988年
松本明慶さんは朝日新聞社の朝日会館画廊で初めて個展を開催し、1980年には京都仏像彫刻展で京都市長賞を受賞します。
以降、松本明慶さんは京都市長賞を10回も受賞しています。
4年後の1985年には、京都仏像彫刻展で京都府知事賞を受賞し、以後12回も受賞。
松本明慶さんの非凡な才能が垣間見える受賞歴ですよね。
1988年には、ルーブル美術館東洋別館(現在のフランス国立ギメ美術館)にある仏像100体を修復し話題となりました。
1991年~2005年
松本明慶さんは総本山から「大佛師」という称号を拝命されます。
そして、1999年には世界最大級の木造の仏像である「大辨財天坐像」を造り上げました。
この仏像は鹿児島県にある最福寺にあります。
また、2004年には小学館から初めての作品集『慈―大仏師・松本明慶作品集』が出版されました。
さらに、2005年には京都市の上京区に「松本明慶佛像彫刻美術館」が設立。
2011年~
松本明慶さんはその後も数々の賞を受賞します。
- 2011年:京都府文化賞功労賞
- 2013年:京都市文化功労賞
- 2014年:京都新聞社文化学術賞
- 2015年:和歌山県文化功労賞
- 2019年:京都仏像彫刻展で京都市長賞
松本明慶の弟子や息子の松本明観など家族について
松本明慶さんの弟子は40人を超えるそうで、その中には息子の松本明観さん、孫の松本宗観さんもいます。
松本明慶さんの息子の松本明観さんは、松本明慶さんの長男で1967年生まれの現在54歳。
松本明慶さんの工房に19歳で弟子入りし、35歳で仏師の称号を獲得。
現在は工房の運営や全作品の制作を指揮しているそうです。
松本明慶さんの孫の松本宗観さんは1998年生まれの現在25歳。
松本明慶さんの工房に18歳で弟子入りし、京都佛像彫刻展で2年連続奨励賞を受賞しています。
更に、2023年25歳という若さで「大佛師」の称号も拝命されるという逸材です。
やはり家系でしょうか、松本明慶さんも息子さんもお孫さんも非凡な才能の持ち主のようですね。
最後に
松本明慶さんについて紹介しました。
松本明慶さんが制作した仏像は京都にある松本明慶佛像彫刻美術館で観る事ができます。
松本明慶さんや息子の松本明観さん、孫の松本宗観さんの作品を生で観てみたいですよね。